「妖怪三国志」では、「妖怪ウォッチ」の妖怪たちが、三国志の武将たちと合体した「武将妖怪」として登場します。三国志では武将の人物像や人間関係も見どころの一つですが、それらは「妖怪三国志」でも生かされているのでしょうか。「妖怪ウォッチ」における妖怪たちのキャラクター設定も絡めて考察します。
目次
魏の武将妖怪
まずは、三国時代に最大の勢力を誇った魏です。魏の基礎を築いた曹操は、若かりし頃からその頭の良さを評価されてました。権力をほしいままにした董卓を討伐する連合軍が結成されたあたりから名を挙げ、有力な家臣たちが集まってきます。
やがて曹操が漢王朝の丞相に就き事実上の最高権力者となった頃、強引に陣営に引きこまれたのが司馬仲達(司馬懿)です。もともとは文官、つまり戦闘に関わらない立場でしたが、提案する軍事作戦が曹操に認められるようになります。あまりの鋭さに曹操から警戒されるほどでした。
フユニャン 曹操
本作において曹操になっているのはフユニャン。「妖怪ウォッチ2」や劇場版ではストーリーの根幹に関わる重要な妖怪です。存在感では曹操クラスでしょう。
USAピョン仲達
そして、仲達になっているのはUSAピョン。自らの手でロケットを完成させようとするその知力は、仲達をほうふつとさせます。
呉の武将妖怪
続いては呉です。呉の基礎を築いたのは董卓討伐で名を上げた孫堅で、その後息子の孫策、孫権へと受け継がれました。兄の孫策は若くから頭角を現し、その勢いから「小覇王」と称されました。父の敵討ちも果たしますが、刺客に襲われた際のケガが原因で26歳の若さで死亡。その地盤を19歳で引き継いだ孫権は、巧みな外交と人心掌握で支配地域をまとめ上げました。
コマさん孫策・コマじろう孫権
本作において孫策になっているのはコマさん、孫権になっているのはコマじろう。自由奔放な兄と落ち着きがあり博識な弟という設定はそのまま生かされていますね。
蜀の武将妖怪
最後は蜀です。その基礎を築いた劉備は、「三国志演義」の影響もあり主人公的な立ち位置で語られることが多い人物です。人望があり、義兄弟の契りを結んだ関羽、張飛はよく劉備を助けました。その劉備が、智謀を見込んで3度訪問した末迎え入れたのが、諸葛孔明です。赤壁の戦いの大勝など優れた戦略で蜀に数々の勝利をもたらしました。孔明は劉備の死後も息子の劉禅をよく支え奮闘しますが、やがて蜀は衰退。その衰退期の蜀を支えたのが、孔明に高く評価され、孔明の死後には蜀を代表する武将となった姜維でした。
ジバニャン劉備
本作において劉備になっているのは、やはり主人公的な存在のジバニャン。
ウィスパー孔明
孔明になっているウィスパーは、妖怪執事の立場が蜀を支えた孔明とダブりますね。
メラメライオン張飛
張飛になっているのはメラメライオンで、考えるよりまず体が動く熱血漢はそのものずばりという感じです。
ツチノコ劉禅
ノガッパ姜維
三国志のストーリーと絡めて妖怪三国志の妖怪武将を考察しました。こうして見ると、共通点のある武将と妖怪がよく組み合わされていることが分かりますね。今後公開されるであろう妖怪武将と三国志の武将のエピソードと見比べながら、共通点を探すのも面白いのではないでしょうか。
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